最終更新日:2023.06.18実際の仕事

タクシードライバーはブラックな仕事か

監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗

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タクシードライバーはブラックな仕事か

労働時間が不規則で、給料が安いといわれるタクシードライバー。そのため「ブラックな仕事」といわれることもありますが、それは本当でしょうか?実はタクシードライバーは意外とメリットが多い仕事でもあるのです。

収入にも期待ができる仕事

そもそもタクシードライバーはどのくらい稼ぐことができるのでしょうか。所属しているタクシー会社にもよるのですが、まず売上高というのは各タクシーの売上を合計した数字です。そこから運転手さんへの人件費や燃料代が差し引かれるので、運転手さんがもらえる収入は売り上げの5~6割となります(1)。そして国土交通省による平成27年3月31日におけるタクシー運転手の平均年収は300万円程です。これは他の全産業年収の平均が530万円ですから、他の仕事と比べると低いと言えます。しかし平成21年に制定されたタクシー適正化・活性化法施行以降、日車営収と呼ばれる実働1日1車当たりの運送収入は確実に伸びています(2)。日本ではこれからもっと高齢化社会を迎えることもあり、日車営収がさらに増えることも予想され、今後はタクシードライバーの収入は上がることに期待ができます。またバスの運転手などと違い大型免許の取得は不要であり、普通自動車第二種運転免許があればできる仕事です。会社によっては地理試験を受ける必要もありますが、運転が好きな方であれば就きやすい仕事と言えるでしょう。

好きなように働ける仕事

タクシー運転手の仕事は、一般のサラリーマンのように日中だけ働けば良いものではありません。もちろんそのような勤務体制を希望すれば可能ですが、日中だけの仕事は売り上げ面から見ると非常に少ないのが現状です。タクシーが活躍するのは終電が終わった後の夜中の時間や、忘年会シーズンとなる年末年始はより稼ぐことができるでしょう。深夜に渡って働く時間が多いので、楽な仕事とはいえません。それでも稼ごうと思えば自分が努力した分だけ収入が増えるので、やりがいのある仕事ともいえます。

人間関係のもめごとが少ない

タクシー運転手の仕事は、お客さんとコミュニケーションを取る必要は多少ありますが、上司や部下といった会社での人間関係に悩まされることはまずありません。研修期間は先輩のドライバーにお世話になることも多いですが、いざ勤務になれば自分だけで働くことが基本です。そのため会社で人間関係に悩んでいた人が、タクシードライバーとなってイキイキと働くことができるようになるケースも少なくありません。プライベートが保たれ、自分の都合に合わせて働ける仕事でもあります。

ブラックとはいえない仕事

タクシードライバーの仕事は、所属するタクシー会社によって給与体系が違います。ある程度のノルマを達成しないと基本給から差し引かれてしまうこともありますが、それでも固定給や賞与、歩合制といった給与体制を設けている会社が多く、労働基準法に違反するような過度な労働を強いられることはありません。雇用契約している通りに働けば、ある程度安定した収入を得ることもできるのでブラック企業とはいえないでしょう。酔っ払いを乗車したり、無銭乗車などの問題もあったりしますが、最近ではドライブレコーダーの発達により運転手の安全も確保されるようになってきました。これからもっと高齢化社会を迎える日本、タクシードライバーの需要はさらに増え続け、ビジネスチャンスも増えていくことでしょう。

☆出典
(1)ビーカイブ、なぜ不況の中でもタクシー台数は増えるのか?タクシー会社の損益計算書を直接原価計算で考える2013年07月24日、2016年12月21日引用
http://b-chive.com/business/company-management/financial/why-taxi-number-or-the-increase-even-in-the-recession.html

(2)国土交通省一般乗用旅客自動車運送事業(ハイヤー・タクシー事業)タクシー業界の現状について平成27年3月31日、
2016年12月22日引用 http://www.mlit.go.jp/common/001118854.pdf

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