2016.11.18業界について

タクシーの「迎車」と「予約」の違いとは

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タクシーの配車に関しては、小売業などの一般的な商習慣と異なる課金が発生します。それが迎車と予約です。まだ乗車していない回送車に対する迎車料金。将来利用することに対しての予約料金。乗客が利用する前に料金が発生するのはなぜでしょうか。

乗客獲得のための3つの方法

乗務員の立場から見て、乗客を獲得するには主に3つの方法があります。まず、大通りなどタクシー待ち客が居そうな場所を流して直接利用者を探す方法です。次に、タクシー会社のコールセンターからの配車依頼を待つ方法です。利用者が自車の近くにいる場合にはコールセンターから指示が来ますので迎車表示を出して指示場所に向かいます。最後は、予約案件について指示を受けとる方法です。事前にコールセンター、FAX、スマートフォンのアプリなどで入った予約を受け、指定時刻に間に合うように他の営業運転を調整する必要があります。

配車を依頼された場合のタクシー料金体系

迎車と予約は基本的に別料金です。「迎車料金」は無料の地域もありますが、通常は定額制かスリップ制(迎車距離により実車扱いする計算法)のどちらかで料金が発生します。また、事前に予約すると「予約料金」が発生します。スマートフォンのアプリからの予約は無料になる場合もありますが、通常は事前に予約した場合、利用運賃に予約料金と迎車料金が加算されることになります。さらに高速道路などの有料自動車専用道路などを走行した場合、当然ですがその通行料も料金に合算されます。

迎車料金はなぜ必要

これは契約という観点から考えると分かりやすいでしょう。コールセンターからの配車依頼に応じた場合、その時点で契約が成立します。つまり、実際に乗車していなくても、その利用者によって営業車両一台と乗務員一人を優先的に使用する権利が行使されたわけです。その対価として迎車料金が発生します。このとき、例えば土砂降りの雨の中でタクシーを待つ老夫婦がいたとしましょう。その場をタクシーが通りかかったとしても、「迎車」表示をしている場合、すでに契約履行中なので乗車拒否しなければなりません。

予約料金はなぜ必要

コールセンターに入った予約は、その日時に利用可能な営業車両に割り当てられます。自車に割り当てられた場合、予約時刻以前に営業運転を中止することになります。通常は2時間前に待機に入るのが目安です。もし、長距離の乗車が入ってしまうと、予約時刻に間に合わなくなるおそれがあるためです。タクシー業界は完全歩合制なので、この予約料金が待機時間分の賃金に反映されるわけです。このような、迎車と予約の追加料金はタクシーの配車システムからみて合理的な課金制度と言えるでしょう。

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タクシー転職のキッカケ編集部

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