2016.10.26実際の仕事

タクシー無線を活用した運転方法

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タクシーに乗車しているとドライバーが無線で会話しているシーンを見ることがよくありますが、その姿もだんだんと減ってきているようです。これには無線のデジタル化が大きく関係しています。ここではタクシー無線の仕組みやデジタル化への移行などについてご紹介します。

アナログタクシー無線の仕組み

一昔前は基地局にいるオペレーターとタクシードライバーが「通話」でお客様の位置情報を伝達して配車するアナログ無線が主流でした。お客様から配車の依頼があったら、まずオペレーターがお客様の要望と配車場所を確認し、無線を通じて利用者の一番近くにいるタクシーを探して位置情報を伝えます。オペレーターには正確に地理情報を把握し、道路の混雑状況なども考慮して最適なドライバーを手配する技術が必要です。このように口頭で情報を伝える方法だとどうしても時間的なロスが大きくなるのが特徴でした。

デジタル無線への移行

配車をより効率的に行うために登場したのがAVM(車両位置自動表示システム)です。AVMがより正確に位置を割り出すことができるGPSと連携することによって、「GPS-AVM」というデジタル無線システムが利用開始されました。これは従来の通話に比べて、より速く多くのデータ量を、秘匿性を持って取り扱うことができるのが特徴です。基地局で配車依頼を受けると自動的に最寄りのタクシーに情報が届き、ドライバーは視覚で情報を確認することができるので、より迅速・正確に配車できるようになり、地理情報を把握していなくても運転しやすくなっています。

無線を扱うのに必要な免許

タクシー無線を利用するためには、総務省管轄の国家資格「第三級陸上特殊無線技士」以上の免許が必要になります。タクシー会社には「主任無線従事者制度」が採用されていて、無線技士の資格を持っている人が主任無線従事者として届け出を済ませていれば、その監督の基に限り資格がない人でも無線の操作をして良いとする制度です。そのため、タクシーの基地局に無線技士が一人でもいれば、ドライバーは免許を持っている必要はありません。

今後のタクシー無線は?

電波の周波数には限りがあるので、特に大都市では有効利用するために無線のデジタル化が進んでいます。しかし、実際にはまだアナログ回線を使用している会社もあるのが現状です。総務省は平成28年6月までにタクシー無線のアナログからデジタルへの移行を完了することを目標としています。都会と田舎でのタクシーのあり方にも差が見られ、大都市では利用者が多いので流し営業でもお客様を見つけることができますが、田舎ではタクシーが必要な時に依頼する無線配車が一般的です。
これからますます時間のロスが少なく正確に配車が可能なタクシー無線のデジタル化が進むと予想され、ドライバーにとっても働きやすい環境になると言えるでしょう。

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