話題の「JPNタクシー」に乗ってみました
監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗
世界のTOYOTAより、次世代タクシー車両として「JPNタクシー」が「次の日本にいらっしゃいませ」のキャッチコピーと共に鮮烈なデビューを果たし、2か月が経過しました。
最近では繁華街で見かける事も多くなり、ぜひ一度乗ってみよう!と街に出ました!
このページの目次
洗練されたデザインと乗り心地
JPNタクシーのコンセプトとしては「さまざまな人に優しく、どこへでも快適なユニバーサルデザイン」。
たとえば、車いすのまま気軽に旅行に行けて、小さなお子様とも気兼ねなく買い物に出かけることができます。外国からの観光客がまた乗りたいと声をかけてくれ、多忙なビジネスマンがゆったりとくつろぐことができます。都市にも古い街並みにもなじむジャパンブルーと称される「深藍」に身をまとって、満を期して走ってくれました。
乗車して、まず驚かされるのが、その広さでした。前の座席との距離を、通常のセダンタイプの車両よりも長くとってあり、足元に大きなバッグを置いても窮屈さがまったく感じられません。また、天井も高く身長の高い人が乗っても、だいぶ余裕が有る様に感じられました。
また、天井からつり革のように垂れさがるアシストグリップも大きな荷物を持っての乗り降りの際に、大変助かりました。その他にも、読書の際にと用意された読書灯や、スマホやタブレットなどの充電時にと2つ用意されたUSB充電端子もとてもうれしい心遣いのあるサービスです、
これからの寒い季節に嬉しい自身でも操作できるリヤシートヒーター(背もたれ・座面)やエアコン風量スイッチと、忘れ物や落し物の確認がしやすいや足元イルミネーションも、いままで装着しにくかったリヤシートベルトも改良されていました。お子様からお年寄りまで、外国の方々にも至れり尽くせりの装備があるため、従来のタクシーからは大きくかけ離れた快適さが感じられました。
もう既に私たちが知っている「タクシー」では無い領域とさえ感じました。また、実際にタクシー会社にて研修風景を見せていただいた際には、スロープを利用し、助手席を格納し車いすもそのまま乗せられるように設計されていたのにはとても驚きました。
最大手ではすでに導入済み
都内最大手の日本交通グループによると、まず130台ほどからスタートし、今後も、どんどん増やしていく様です。東京では、2020年までには1万台以上のタクシーが、つまりタクシーの3台に1台ほどが「JPNタクシー」になるといわれています。
地方においても、岡山県で「JPNタクシー」を最初に導入した岡山交通(岡山市)も、お客様より、「広くて乗り降りしやすい
といった声や、窓も足元の空間も広く、メーターまわりもスッキリしていて乗務員さんからも運転しやすいとの声が上がっている様です。いままで採用してきたTOYOTAの「コンフォート」と「JPNタクシー」を比較すると、室内高では1225mmから1370mmと、14.5cmもアップしています。
その広さと快適さはお客様だけでなく、日々運転している乗務員の皆様からも好評のようです。
ボディカラーも「東京ハイヤー・タクシー協会」からの統一の呼び掛けにより、東京23区エリアではおよそ9割の車両に深藍が採用されている様です。ただ、東京以外においては、黒が多いエリアもあったり、会社特有のカラーも存在しています。
日本交通株式会社 Webサイト
次世代タクシー出発式
岡山交通株式会社 Webサイト
TOPページ「次世代型ユニバーサルデザイン JPN TAXI(ジャパンタクシー)登場」
価格が高く普及にはまだ時間がかかる
この快適な車両の普及を期待したいところですが、ネックとなっているのは価格帯の様です。
従来の「クラウンコンフォート」の価格は、最上級グレードの「SG」でもおよそ233万円であったのに対し、「JPNタクシー」は標準グレードの「和」でもおよそ328万円、上級グレードの「匠」に至ってはおよそ350万円。この価格差が全車導入のネックになっている様です。
ただし従来のLPガスとは違い電気モーターとのハイブリットにより燃費は確実に向上する(従来のセダンタイプ 5.5km/l → 13km/lので、ぜひ「JPNタクシー」が国際基準となって、日本を飛び出し世界の街を走り回ってもらいたいものですね。