最終更新日:2023.06.18業界について

トヨタ「次世代タクシー」で仕事が快適に

監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗

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トヨタ「次世代タクシー」で仕事が快適に

タクシーが生まれ変わる

これからタクシードライバーの仕事をしたいと考えている方、新型車両の普及が進んでいるようです。もはや日本は「セダンがほとんど走っていない街」へ変わろうとしています。
次世代タクシーの普及で日本の都市はどのような表情を見せてくれるのでしょうか。
日本は 「セダンがほとんど走っていない街”」に変貌を遂げようとしています。というのも、ロンドンやニューヨークにも負けない世界最先端を目指すトヨタが「次世代タクシー」を実車として東京オリンピック・パラリンピックに向けて新たに開発したタクシー専用車両を公開しました。
日産もタクシー専用車両であるあの「イエローキャブ」を遂に日本で稼働開始させています。タクシー業界では2020年の東京オリンピックまでに都内のタクシーの3分の1をこの次世代型に切り替えたいとのことです。

「おもてなしの心」がテーマ

それでは次世代タクシーとはいったいどんな車なのか、、まずはトヨタの車を見てみましょう。
トヨタが12年ぶりに発売するタクシー専用車両は、「おもてなしの心」をテーマに開発されています。特徴は、スライド式のドアです。さらに、床を従来のタクシーより約5センチ低くし、車椅子での乗り降りを可能にしています。
また、外国人観光客を意識して荷物スペースも広くしています。さらには、トランクサービスもスムースにできるようになりました。
まず「オリンピックに向けて」、また『高齢化』が進んでいる日本でそれにマッチしたタクシー車輌にしたいという思いが感じられます。

外観は自由で革新的

外観のデザインは、これまでの古典的なタクシー・ セダン、ワゴン、ミニバンといった既存の車型の枠にはまらないまったく新しい「ユニバーサルデザイン」を取り入れたタクシー専用車輌です。
水平基調のボンネットに高い天井を組み合わせたため、サイドウィンドウの面積が際立って広いのです。 
車高を下げることで高齢者にも乗り降りしやすい設計になっています。今の背の高い車種はボンネットを前方に向けて傾斜させていますが、トヨタの次世代タクシーではボディタイプが後部にリアゲートを備えた5ドアハッチバックになっています。
注目したいのはボディ形状が左右非対称なことです。後席側のドアは左側がスライド式で右側は横開き式になっています。このような形状にしたのは、タクシー業界からの要請だということです。
右側がスライド式だと、路上で開いた時に後方の車両からドアの張り出しが分かりにくいし、それに開口部が大きく乗降性の良いスライドドアは、利便性が高い反面、通常のドアよりも子供がスッと飛び出しやすい危険性が高まります。
そこで通行帯側となる右側は、ドアの開閉が後方からも分かりやすく、開いた時に前方側が塞がれる(子供がいきなり飛び出しにくい)ヒンジ付きの横開き式となっています。

スライドドア装着車の右脇をスリ抜けるクルマからは、ドアが開いている状態が分かりにくく、特に左ハンドル車では停車車両を見るドライバー視線の角度が浅くなるからさらに認識されにくいからですね。

運転席の快適も良好

運転席に座るとボンネットが良く見えて、ボディの先端や車幅を把握しやすく、運転席の快適性や使い勝手も良好です。フェンダーミラーが装着されていますが、ドライバーとの距離が近いために、鏡面に映る範囲は比較的広く、ウィンドウの下端が低めに抑えられ、側方や後方の視界も良く事故の軽減も考えています。長く運転するドライバーの快適性や使い勝手も考えていますね。
インパネは直線基調のシンプルなデザインで、ATレバーはミニバンのようにインパネに装着されていますが、手が届きやすいです。
デジタルメーターの視認性も良く、シートは合成皮革で運転席の広くとても快適です。手動式のランバーサポートが備わり、背もたれの腰に当たる部分の張り出しを調節できます。
乗降性を考えサイドサポートの張り出しは少なめですが、違和感がありません。少し硬めの座り心地でしっかりと腰を支えて、長時間乗車時の疲労を軽減させる配慮が見られます。

安全面と快適性を重視

赤外線レーザーに単眼カメラを組み合わせた衝突回避支援パッケージのサイド&カーテンエアバッグを標準装着しています。
快適装備としてエアコンのナノイー機能や読書灯が備わっています。上級グレードでは後席のシートヒーター、天井の空調吹き出し口も採用しています。
空気抵抗の低減を優先し、前後の視界や頭上高などにやや割り切りが感じられます。タクシードライバーはいわば職人ですから、一日中乗っている道具となる車両には、従来から使い慣れたものが良いといった観点から、視界が良く四角いセダン型が街中では一番扱いやすいとされています。そのこともあってか、トヨタの次世代タクシーも従来のクラウンコンフォート同様に大きなフェンダーミラーが装着されています。
タクシーキャブでは乗客の快適性や利便性も大切ですが、安全も考えるとあくまでもドライバー本位であって欲しいところです。
次世代タクシーの登場は、これからタクシードライバーの仕事に就こうとお考えの方には、心強い味方のはずです。
お客様にやさしく、働く方にもやさしい次世代タクシーに乗って、快適に過ごしながらしっかりと稼いでみてはいかがでしょうか。

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