2018.12.05業界について

人工知能はタクシー運転手の仕事を奪うか

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話題の人工知能がタクシー業界にもたらす影響

車好きの人はもちろん、会社のなかで仕事をするのとは異なるタクシー運転手の働き方に対して、魅力を感じている人も多いのではないでしょうか。

そんななか、人工知能の登場によりタクシー運転手の仕事が奪われるのではないか?という話題が注目を集めています。

しかし、実際はどうなのでしょうか。今回は、人工知能がタクシー業界にもたらす影響についてご紹介します。

搭載の自動運転車を開発した目的

まず、なぜタクシー運転手の仕事が人工知能に奪われるのではないか?という話題が出てきたのでしょうか。

もっとも大きな理由が、人工知能(AI)を搭載した自動運転車の登場です。現在、実用化が急ピッチで進められている自動運転車は、タクシーやバスの運転手の代わりに仕事を担う存在になり得るという説から、「タクシー運転手の仕事を奪う」という噂が広まりました。

ところが、これは大きな誤解だといわざるを得ません。なぜなら、自動運転車が開発された最大の目的は人間の仕事を奪うのではなく、交通事故死を未然に防ぐテクノロジーだからです。

仕事を奪うのではなく人間をサポート

世界最大の早期死亡の死因が交通事故です。飲酒運転や悪質な乱暴な運転などもそうですが、疲労や睡眠不足を原因とした居眠り運転や、ブレーキとアクセルの踏み間違い、急な発作や身体異常発生によるものなど、悲惨な事故が後を絶ちません。

人間が運転する以上、防ぎようがないともいわれる交通事故を減らすためにはどうしたらいいか?そのために開発されたのが人工知能です。

人工知能は、ドライバーの仕事を奪うというより、運転者の事故を未然に防いだり、タクシー業界においては業務の円滑化や顧客開拓をサポートしたりするための活躍が期待されています。

需要を予測して売上向上

では、人工知能がタクシー業界のサポートをするとはどういうことなのでしょうか。
去る2016年6月~2017年3月にかけて、東京23区を中心に人工知能(AI)で「今タクシーに乗りたい人はどの場所にどれくらいいるのか?」というニーズを予測し、タクシーが現地に向かう「AIタクシー」の実験が行われました。

実験内容は、NTTドコモの携帯電話の利用状況をベースにした人口統計と、東京無線のタクシー運行データ、気象データ、店舗などの施設情報を合わせ、30分後までの間にタクシーがどの程度利用されるか需要を予測するものです。

この結果、実験参加者の売上が全体平均より1.5倍ほど増加したという結果が出ています。

タクシー運転手と人工知能が共存する未来

AIタクシーの実験結果をもとに、新人運転手の教育ツールとしての活用やベテランドライバーの知識や経験の補完および補正に役立てるなど、タクシー業界としては力強いバックアップを得ることになりました。

顧客満足度も高く、乗りたかったタイミングでタクシーに乗ることができたため、今までのように待つこともなく利用しやすくなったという声が挙がっています。

このように、人工知能はタクシー運転手の仕事を奪うのではなく、むしろタクシー運転手のサポート役として優秀な存在だということがわかったのではないでしょうか。

今後の本格的な実用化に向け、タクシー業界の動きはさらに注目を集めることでしょう。

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