最終更新日:2023.06.18実際の仕事

タクシーの転職に失敗して後悔しない

監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗

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タクシーの転職に失敗して後悔しない

実際にタクシー会社へ入社の前に考えておきましょう

実際にタクシー会社へ入社の前に考えておきましょう

タクシードライバーの募集広告は常に多く掲載されていて、転職サイトや求人誌で見ない日は無いくらいとても多くの会社が募集しています。

2種免許を持っていない未経験の方であっても、性別や年齢に関係なく採用されますし、中高年の方にとっても比較的ハードルも低く、実は高待遇であることが多い仕事です。

タクシー業界への転職は、よほどのスキルや実績がないと転職が難しい40~50代後半の方でも、まだまだ若手や即戦力として採用されるチャンスがたくさんあります。

しかしながら、タクシー業界へ転職した方が必ずしも皆、満足しているかというと、決してそうとは限りません。期待を持って入社してみたものの、「考えていたのとは違う」「失敗してしまった」と後悔している人もたくさんいるのです。

では、実際に「タクシー業界に転職して、失敗してしまった!」後悔してしまっている人は、どの様な点でそう感じてしまっているのでしょうか。

入社してからガッカリするポイント

実際に入社した人に多い、「失敗して後悔したポイント」を大まかに列挙すると以下のようです。

・思っていたより給与が稼げない

・収入が安定しない

・勤務時間が長い

・一日おきの勤務なので、生活リズムが狂う

・マンツーマンの接客でストレスが多い

・車に長時間、座りっぱなしなので腰痛や痔などになりやすい

・求人広告の内容を鵜呑みにしてしまい待遇や福利厚生にギャップがあった

・一人の時間が長く、退屈

・年中無休なので盆暮れや正月・ゴールデンウィークなど休めない

・体調を崩し休むと収入が減ってしまう

・飲酒を制限しなければならなかったり、体調管理が厳しい

・交通違反や交通事故のリスクが高い

などが多く挙げられています。

大別すると、「給与・収入面」「健康面やストレス」「交通事故などの補償の有無」に分けられます。

収入と給与が一番

タクシーへの転職についての後悔で一番多いのが「給与や収入面」です。

より高収入を稼ぐためにタクシードライバーになったのに、入社後にもらった給料・収入が少なければ後悔するのは当然です。
しかし、どんな仕事でも楽をして、何の努力もせずに稼げるわけがありません。

タクシードライバーの仕事は、基本的には自分の業務による売上に対する一定の歩合給です。他の業種と違って、月によって固定給として一定ではことが特徴です。

もちろん、そのエリアにあった稼ぎ方を覚えてしまえば、ある程度は稼げる様になりますが、会社によっては、その方法などを全く教えてくれない会社もあるようです。

特に未経験からこの仕事をはじめるときには、しっかりした研修やフォローをしてくれる会社を選ぶことが大事です。
また、大手のタクシー会社によっては、そういったノウハウだけではなくお客様の利用頻度の高い施設や、専用乗り場なども設けていることもあります。未経験の方でも稼ぎやすいインフラが整備されているのです。

給与保障のある会社なら安心

タクシーの仕事が初めての方は給与補償制度のある会社を選ぶと失敗しにくく安心です。

ただし、チームで行う仕事とは異なり、会社の業績や部署の業績に左右されず、給料が完全実力主義で、年齢や経験に関係なく頑張れば頑張った分だけ給与に反映されるという面ではやりがいがあります。

いずれにせよ、努力や工夫と日々の研究による成果が、収入に直結する仕事なのです。

会社の中には、安定してトップセールスを稼ぎ出すタクシードライバーの方が必ず在籍しています。そういった諸先輩の方々からアイディアをもらいながら学んでいくのも良いでしょう。

最近では、訪日観光者の増加や高齢者の増加や、マイカーの保有率の低下などの影響でタクシーを利用するお客様はますます多くなっています。
また、2020年に開催される『東京オリンピック』もタクシー業界には、追い風となってこの先も安定した産業といえます。

健康管理面やストレスの多さ

次に多くあげられるのが、体力的にしんどいといったような「健康管理面やストレスの多さ」に対する後悔です。

タクシードライバーのもっとも一般的な働き方は「隔日勤務」といわれる勤務体系で、1出勤につき拘束時間は、出庫準備~帰庫処理~車の洗車等含めて一勤務で約20時間という長時間におよびます。

特に中高年の方にとっては、長時間の運転業務によって目や肩、腰に負担がかかります。

もともと、腰痛や肩こりなどの持病をお持ちの方は、腰のベルトや、運転中のクッションを使用したり、正しい座り方での運転などを心がけ悪化を防止する必要があります。
基本的には座りっぱなしの姿勢での仕事なので、休憩の際には軽いストレッチや体をほぐすような運動をするとよいでしょう。

また、明け休みの生活にも気を付けなければなりません。睡眠時間をしっかりとるようにして、休日には軽い運動を心がけましょう。

勤務時間も事前にチェック

お客様の命を預かる仕事なので、勤務時間や違法な残業などは、厚生労働省の指導により厳しく制限されています。
そのため、ブラック企業のような長時間労働や無休で働かされる、といったような違法労働はまずありません。

また、大雨や暑い夏、厳しい寒さの冬であっても冷暖房のしっかり整った車内での乗務ですし、重い荷物の積み下ろしといった重労働もまず無いので、肉体的にはそれほどきつくない仕事内容となっています。

ただ、タクシー会社ごとに隔日勤務だったり、勤務時間が違っています。
昼のみの勤務や夜勤を中心に勤務したいといった希望もあるでしょうから、失敗して後悔しないためにも応募時にはきちんとチェックしておきましょう。

ストレスの耐性と健康管理も大切

しかし、タクシーという個室空間でマンツーマンの接客を行うサービス業であるため、お酒に酔ったお客様から暴言を浴びせられたり、クレーマーとも呼ばれる様なお客様のクレームにも対応しなくてはなりません。非常に神経を使うお仕事なので、ストレス耐性は不可欠となってきます。

お客様からの精神的ストレスでタクシーの仕事を辞めてしまう方も少なくはありません。
しかし、お客様との関係性は、あくまで一期一会です。ほぼ100%そのお客様とは会わないと割り切り、引きずらない事が大事です。

翌日は、最低20時間のお休みが義務付けられているので休む時はしっかり休んでおきましょう。

また、乗務前にアルコール反応が少しでも出た場合は、もうその日は、乗務することはできません。そして、乗務する当日は当然のことながら、前の日の夜の飲酒にも注意が必要になります。

タクシードライバーの給料は歩合制なので、一日でも仕事ができないとなると、かなり給料に響きますので前日の飲酒は控えるようにしましょう。会社によってはペナルティを課せられる場合もあります。

しっかり安定した収入を確保するために、病気や睡眠不足などで欠勤することがなく、集中力を欠いて事故などを起こさない様にする必要があります。そのためにも、規則正しい生活リズムを心がけて、「健康管理」に努めましょう。

事故時の対応も重要

そして、次に不安を感じるのは免許が命の次に大切な運転業務なので、「交通事故や違反によって乗務ができなくなる、働けなくなるリスク」です。

1日に300km以上もの距離を運転する仕事なので、一般のドライバーよりも交通事故に遭う確率や交通違反で取り締まられる確率も高くなります。
そして、不思議なことに事故を起こさない方は、何十年以上も無事故・無違反の上、常に営業収入も安定されている方が多い様です。
一度でも事故を起こしている方は、その後も事故を起こす傾向がみられます。
日々の運転で集中力を欠かさない様に基本に忠実な運転を心がけていれば、まず大丈夫です。

タクシードライバーに限らず、交通事故や違反というのは、ほとんどがうっかりや不注意によるものです。わき見運転やスピードを出し過ぎないようにして、道路標識にしっかりと注意を払い、安全運転を心がけて運転するようにしましょう。

そして、気を付けていても事故を起こすときはあります。万が一の場合に備えて、しっかり対応してくれる事故補償などがある会社を選びましょう。

会社選びが大事です

たくさんのタクシー会社の中から、いかに自分に合った「会社選び」ができるかが、失敗して後悔の無い転職をするカギです。
まずは、自分自身がどのような働き方をしたいのかを明確にしておく必要があります。

・環境の整った大きな会社で大きく稼ぎたい
・働きやすい環境でのんびり働きたい
・なるべく通いやすい近所の会社で働きたい

など、希望は人それぞれです。タクシー会社もそれぞれ条件が違いますので、譲れない条件や条件の順位などをきちんと考えておくとよいでしょう。

転職を成功させるために

タクシー運転手として転職を失敗せずに、成功させるために大切なことは、前もって心配な事や不安材料をなくし、「会社選び」を慎重にすることです。

「タクシー会社選び」で迷われているのであれば、「タクQ」を使って無料で転職相談などをしてもらうのもよいでしょう。業界で最大級の入社祝い金もあり、評判の良い会社を紹介してくれます。

入社してから後悔することの無いように、自分に合った会社を見つけることをおすすめします。タクシー業界への転職が、無事に成功することを願っています。

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