独立志望の人にタクシードライバーがおすすめなワケ
監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗
若くして独立を考えている、でも、事情があってすぐにはできそうにない…そんな人には、とりあえずタクシードライバーになってみることをおすすめします。独立を目指している人が、タクシードライバーを経験するメリットを以下にまとめましたので、ぜひとも参考にしてください。
個人事業主に近い立場!
タクシードライバーは、ほとんどの会社で完全歩合給であるため、独立した事業主と同じような立場で仕事ができます。自分で稼ぐための方法論を考え、きっちりと仕事をするメンタルを鍛え上げるにはピッタリといえるでしょう。逆に歩合給の仕事でやっていけないようであればそもそも独立など向いていないともいえます。独立して事業を起こしていきたいとお考えであればその登竜門として経験しておくことをおすすめします。
なんといっても貯金がしやすい!
まず、独立にいちばん必要な要素は資金です。オフィスを借りるにも、商品を仕入れるにも、資金が入り用になります。十分な資金が手元にない場合、歩合制のタクシードライバーのお仕事で頑張れば、同年代のサラリーマンよりも多くの収入を得られるため、貯金がしやすいのです。ただし、乗客の多さはシーズンによってバラつきがあり、歩合率もタクシー会社によって変動しますので、就職前にしっかりと下調べをしましょう。
個人タクシーとして独立できる
タクシードライバーとして稼ぐ力量が身についてきたら、勤続10年後に個人タクシーとして独立することができます。これまで培ってきた経験と力量を生かしてそのまま同じ仕事をして独立できるわけですから、ほかの事業を0から始めるのよりもずっと成功確率は高いです。というか、しっかりと勤務して稼いでた人であれば同じ仕事ですからまずうまくいくでしょう。個人タクシーはかなりの高収入を稼げる魅力の事業です。
休みがとりやすい!
タクシードライバーの多くがシフト制で業務にあたっています。シフト制のいいところは、よほどのことがない限り、休日出勤や残業がないことです。普通の会社であれば、繁忙期には休日出勤も止むを得ないことがありますが、タクシードライバーは繁忙期でも定時で帰宅することが可能です。そのため、プライベートの時間で独立に必要な準備や勉強をするなどの時間が確保しやすいといえます。あるいは、タクシードライバーに就業している間でも、一日のシフト外の時間でWEBを使って副業やビジネスを開始するなんていうこともできるでしょう。
いろいろな人の話を聞ける!
タクシードライバーをやっていると、実にさまざまなお客さんを相手にすることになります。人によっては、かなり長い時間を同じ車内で過ごすわけです。そこで交わされる会話から、あなたの成長のきっかけを得られる可能性があります。企業の社長さんや有名人を乗せたときには、ぜひお話を聞いてみたいものですね。また、人間観察の場にもなり、人を見る目を養うことができます。ただなんとなく運転をするのではなく、乗客に興味を持って接してみることをおすすめします。
いろいろな場所を見られる!
タクシードライバーの仕事では、ふだん自分では行かないような場所を見る機会が多くあります。その結果、交通ルートに詳しくなったり、エリアごとの特色を覚えたりするようになります。また、目が肥えてくると、お金を持っていそうなお客さんがどこで降りることが多いかといった傾向にも詳しくなることでしょう。このような統計を、自分の中で蓄積しておくと、将来独立したときにオフィスの物件選びや営業活動でとても参考になるのではないでしょうか。