タクシー営業車輌の車種について解説します
監修・著者 株式会社しごとウェブ佐藤哲津斗
タクシーに採用されている車の車種にはどのようなものがあるのでしょうか。実際の道路を見てみても、営業車両として使われているものには車種が限定されています。ここではその理由やタクシー会社で採用されている車種についてご紹介します。
使われる車種は限られている
冒頭でもお伝えしたように、タクシーに大手タクシー会社の営業車両はある特定の車種に限定されています。これには、タクシーならではの理由があります。タクシーの場合、助手席後部座席が広めに作られているなど、乗客の使いやすさやその用途に応じて車の作り自体が特別な仕様になっているのです。そのため、タクシー用の車両を作るメーカー数は増えず、ある特定のメーカーに限られています。
営業車両としてどのような車種が使われている?
では、実際に日本国内のタクシー会社ではどのような車種が営業車両として使われているのでしょうか。これは会社によっても若干異なりますが、日本大手の日本交通などでは、トヨタのクラウンセダン、日産のセドリックがメインに使われています。都内を中心に大きなシェアを誇る東都自動車グループなどでも、主力はクラウンコンフォートやセドリックで、ハイグレード車はクラウンセダン統一されています。このように、各社クラウンやセドリックで営業車両は統一している傾向にあります。また、6名以上の送迎などに便利なVIPタクシーとしてはクラウンアルファードが多く導入されています。
個人タクシーではさまざまな車種が存在する
上で紹介したのは、あくまでもタクシー会社の営業車両の車種ということです。タクシー会社では、特定の規格に沿った車両を使いますので、車種は統一されていますが、個人で経営を行っている個人タクシーの場合は違います。実際に、個人タクシーの車両としてはクラウンなどのほか、ベンツ各種やシーマ、セルシオなど、個人の趣味が出ている独特な車種が見られます。
業界も環境保護の流れに
トヨタではクラウン系、日産ではセドリックがメインとなってタクシー業界を担ってきましたが、省エネなどの環境保護の観点からハイブリットカーの導入が加速しています。この流れにより増えているのがエコカーとして人気のトヨタのプリウスです。燃費も非常に良く、環境に配慮しつつも車内は広々としているため、乗車する人のこともしっかりと考えられた車種といえます。
時代の流れにより新たなエコカーの導入にも注目が集まっているように、高級車よりエコカーを積極的に選んで乗車するお客さんが多くなるのかもしれません。